せかいのはじまり

趣味ときどき仕事の備忘録

VORON組立編その2 ~ ワイヤリング ~

 

前回に続き、ワイヤリングを進めていくが、ワイヤリングの前にコントローラーボードのセットアップを行う。

 

コントローラーボードは少し苦戦したのでメモをしておこうと思う。

まず、マニュアルの203ページあたりからコントローラーボードについての記載があるが、マニュアルはOctopusのV1.1がベースとのこと。

キットのボードもOctopusなのでこのまま進める。

 

まず、ジャンパーピンの設定から。

次の204ページに記載がある。以下のとおり作業を行った。

 

続いてモータードライバーをボードに実装していく。

向きは挿さる方向にしか挿さらないため間違えることはないと思う。

※実装後の写真を撮り忘れた・・・。

 

コントローラーボードを始め、電装部品を固定しケーブルを繋いで行く。

 

電源ユニットの電圧設定は忘れずに115Vに変更すること。

 

付属のケーブルは一通りマニュアルと同じ色分けになっており、丁寧にタグまでついているのでとても分かりやすい。

 

AC配線は5回くらい確認してもやりすぎということはないので、確実に問題がないことが確認できるまで念のためチェックすることをお勧めしたい。

電源入れたとたん、ショートは悲しいからね・・・。

 

 

次はケーブルチェーンを接続していく。

キットにはIGUS製ではなく汎用品が同梱されていた。

恐らく開梱時のままではヘッド側の終端のブロックの向きが逆になっているため、外して逆さにする必要がある。

 

この向きでなければ接続できない。

 

固定にはM3x6 FHCSを使用して3つあるビス穴のうちセンターの穴で固定した。

 

ケーブルをチェーンの中に通していくがコネクタが邪魔をして思うように入らない。

これはかなり難易度が高い作業だ、と小一時間ほど格闘したところ・・・

 

うぉおおおおおい!外れるんかい!

 

こんなん初めて使うしわからんがな・・・。

私の一時間をカエシテ・・・。

 

さて、気を取り直し、一通りのケーブルがElectric Bayまで引き込めたらコントローラーボードへの接続をしていく。

基本的にはマニュアルに従うが一部のキットによっては配線が変わるケースもあるようなのでOctopusのマニュアルも念のため確認しておきたい。

https://c-3d.niceshops.com/upload/file/BIGTREETECH_Octopus_EN.pdf

 

幸い、VIVEDINGの組立キットはマニュアルと同じであった。

 

さて、ここまでくると長い旅路も残すところ外装パーツのみとなったのではなかろうか。

一気に外装パーツを装着し完成の雄叫びを上げたいところではあるが、ここは一旦先走る思いを抑え、動作確認に進みたい。


何か起こると全部外さないとならないからね・・・、うん。

さて、ひと段落付いたので今回はここまでとする。

 

VORON組立編その1 ~ 開梱・組立 ~

さて、ブツが届きました。

注文から到着までちょうど7日。

長旅でお疲れのようです。

 

が、中はしっかりと梱包されており問題なし。

開梱していきます。

 

最初に現れるのはパネルたち。

傷防止のフィルムが張られております。

 

パネルの次。

コントローラーはOctopus、リニアガイドはVIVEDINO製。

その他のパーツも一通り確認し、欠品は無し!

 

液晶パネルの箱になぜかアヒル隊長が・・・。

 

コントローラーにもなぜか隊長・・・。はて、縁起物?

 

お次はビルドプレート周り。

ベッドヒーターはVIVEDINO製の450W。

 

最下層はフレーム、モーター類、ホットエンド。

 

フレームはミスミ製なので切断面の処理もばっちり。

 

ホットエンドはV6のクローンかな。

 

ステッピングモーターはMOONS製。

 

一通り問題なさそうなので早速組立に入って行く。

 

基本的にはマニュアルを見ながら進めれば特別難しい箇所はないと思われるが、マニュアル全体の中で7ヵ所(VERSION 2022-02-19)、要確認になっている箇所があるので注意したい。

詳しくはアッセンブリ―マニュアル(Assembly_Manual_2.4r2.pdf)を開き、「check your work」で検索。

プーリーやパーツの向きなど、間違えやすい箇所について注意書きがされている。

英語が苦手な方は少なくともここだけは翻訳し、図を良く見て理解しておくことをお勧めしたい。

 

また、スレッドインサートを大量に使用するため、事前にまとめて必要なパーツへの装着を終えておくことをお勧めしたい。

 

 

フレームはブラインドジョイントという方式で、フレームに穴が空けられており、一般的にアルミフレームを固定するために使われるブラケットが不要となっている。

便利なのだが、ボルトを締め付ける際にフレームがくるくる回ってしまう。

そこまで神経質になる必要はないと思うが面が出るよう注意が必要。


ところどころ、指定された寸法で固定が必要な個所がある。

自分は普段、墨の代わりにマスキングテープを活用している。ご参考まで。

 

Assyになると急にメカメカしくなる。素敵。

 

ガントリーのフレームの固定は後で調整するためあまり締め過ぎないようにする。

 

ガントリーを組み込んだ際、Y軸方向へ前後させると恐らくどちらかがきつくなる。

自分の場合は写真手前側のほうがきつくなった。

これは赤矢印の距離と黄色矢印の距離が合っていないために起こるので、先ほど緩めておいたガントリーのフレームと左右の XY JOINT をずらしながらスムーズに動く距離を探る。

併せて、ガントリーのフレームと X AXIS のフレームが平行に動くように各締結部の角度を確認しておきたい。

詳しくはこちらのチューニングガイドを参考にされたし。

この調整は完成後でも行えるが、ここである程度合わせておいたほうが後々楽なのでできる限り確認しておきたい。

 

Z軸のベルトはあまりきつく張り上げると調整の余地がなくなるため、限界までの張り上げはお勧めしません。(経験者は語る・・・)

 

X CARRIAGE へのA/Bベルト固定についてはマニュアルにも記載されているが、voronの設計上、A/Bベルトは同じ長さであることが前提なので、ベルトのスタート位置を合わせることと、カットする前に両方のベルトの長さが同じになっているかを確認することを強く推奨したい。(切る前のベルトは同じ長さに合わせられています)

この長さにずれが生じると、corexyの構造上、AモーターとBモーターの移動量に差異が発生するため最終的に印刷精度への悪影響が生じます。

 

自分は最初失敗しました・・・。

 

ヘッドユニットが付くとそれっぽくなるね。

 

ノズルとヒーターコアの向きに苦戦したので参考情報として。

ホットエンドはV6クローン、ヒーターコア、サーミスタともに配線が右側。

ノズルは奥側。たぶんこれが正解。


さて、今回はここまで。

次回はワイヤリングです。

 

VORON準備編その6 ~ 組立キットの選定 ~

VORON Designの公式ページではBOMと調達先リストが公開されている。

※Configuratorの結果として閲覧可能

vorondesign.com

 

ひとつひとつパーツを選定して購入する楽しみもあるが、タイパも良くないため組立キットを購入することとする。

 

今回、VORONを検討するにあたり最初に紹介してもらったキットがLDOのものだった。LDO製のステッピングモーターをはじめ、採用しているパーツの品質には定評があるとのこと。日本ではSugoi3dから購入ができる模様。

www.sugoi3d.jp

 

唯一の問題点は比較的高価?で2023年4月のレートでは20万円を超えてくる・・・。

品質が伴ってくるのであれば決して高いことはないのだが、もちろん、品質がある程度担保されつつ価格が抑えられればそれはベストなわけで、安いに越したことはない方は少なくないのではなかろうか。

ということで今回はコスパにチャレンジをしていきたいと思う。(何

 

とりあえずGoogleで検索するとやはり下はAliexpressで10万円を切ってくる価格帯。

とりあえずAliexpressで直接検索してみることにした。

 

なんか値段だけなら5万円台という破格のものが・・・しかも送料無料・・・。

詳細を確認するもストアならびに商品のレビューが0だったりするものばかり。

販売数が0というのもさすがに・・・。

 

普段Aliexpressを利用する際、個人的には注文数とレビュー内容である程度判断をしているので注文数で並び替えてみる。

 

そうすると上位に出てきたのは「FORMBOT 3D Printer Store」と「Siboor Official Store」の2ショップ。

価格面と気になる主要パーツについて2つを比較してみる。

 

 
SHOP FORMBOT 3D Printer Store Siboor Official Store
価格 108,705円
(2023/04時点)
88,742円
(2023/04時点)
送料 13,607円
(2023/04時点)
15,544円
(2023/04時点)
フレーム ミスミ ミスミ
リニアガイド VIVEDINO SIBOOR + HIWIN
XYZモーター MOON'S OMC
ホットエンド V6 Dragon HF
コントローラー Octopus Spider
ドライバー TMC2209 TMC2209
ラズパイ なし Orange Piで代替
ヘッド Stealthburner Stealthburner
販売数 235
(2023/04時点)

1
(2023/04時点)

 

ざっくりとこんな感じ。

部分的にパーツは違うがそこまで大きな差はなさそう。

ホットエンドやコントローラーなど、お好みがある方は決めやすいのかもしれないが、個人的には特にこだわりがないため値段からすると「SIBOOR」側なのだが、なんとも販売台数が1というのがとても引っかかる・・・。

それゆえレビューも1件もなく・・・。

 

で、さんざん悩んだ挙句、いつもの判断基準で販売台数とレビューから「FORMBOT」に決定しました。

 

 

値引きやらキャンペーンコードやらで最終的に本体価格が 101,848円、送料が13,419円、トータル108,390円で購入。

 

 

商品到着後組立編へ。

 

VORON準備編その5 ~ プラパーツの印刷 ~

さて、VORONプラパーツのSTLデータの印刷が一通り終わったので参考までに詳細をまとめておきたいと思う。


f:id:withpippi:20230407193215j:image

 

 

Adventurer3はプラットフォームサイズが150×150mmと比較的控えめであるが、1つ(exhaust_filter_housing)を除いてはサイズ的に問題なく印刷できた。

こいつはVORONの完成後に初仕事として印刷させようかと思う。

 

 

AssemblyManualを最初から最後まで読み流し、必要であろう印刷パーツを確認してリスト化したので、参考情報として記載しておこうと思う。

※あくまで参考情報です・・・。

 

今回当方が作成するVORONのスペックは以下の通り。

【バージョン】VORON 2 v2.4 stealthburner仕様

【フィード】 ダイレクト

【フレームジョイント】 ブラインドジョイント

【ケーブル管理】 汎用ケーブルチェーン

【プリンターサイズ】 300mm仕様

【Clockwork】バージョン2

 

<表の見方>

  • ダウンロードしたパッケージの「STLs」フォルダ配下のデータを列挙
  • パッケージはR2とstealthburnerの2種類
  • 親フォルダの接頭語
    [r2]→ R2パッケージのSTLsフォルダ
    [sb]→ stealthburnerパッケージのSTLsフォルダ
  • コントローラーやヘッドの種類によって印刷対象が変わるものもあるので、組立キットを購入する場合は届いて内容物を確認してから印刷するのが確実です。
    ※あらかじめパーツがわかっている場合はこの限りではありません。

 

親フォルダ ファイル名 備考
[r2] Electronics_Bay lrs_200_psu_bracket_x2.stl  
[r2] Electronics_Bay pcb_din_clip_x3.stl  
[r2] Electronics_Bay PSU_stabilizer_50mm.stl  
[r2] Electronics_Bay raspberrypi_bracket.stl  
[r2] Electronics_Bay rs25_psu_bracket.stl  
[r2] Electronics_Bay wago_221-415_mount_3x5.stl  
[r2] Electronics_Bay\Controller_Mounts BIGDIPPER_bracket_set.stl コントローラーによる
[r2] Electronics_Bay\Controller_Mounts BTT_MOT_EXP_bracket.stl コントローラーによる
[r2] Electronics_Bay\Controller_Mounts Duet2_Duet3Mini5_bracket_set.stl コントローラーによる
[r2] Electronics_Bay\Controller_Mounts GTR_bracket_set.stl コントローラーによる
[r2] Electronics_Bay\Controller_Mounts Octopus_bracket_set.stl コントローラーによる
[r2] Electronics_Bay\Controller_Mounts S6_bracket_set.stl コントローラーによる
[r2] Electronics_Bay\Controller_Mounts SKR_bracket_inline_set.stl コントローラーによる
[r2] Electronics_Bay\Controller_Mounts SKR_Pro_bracket_set.stl コントローラーによる
[r2] Electronics_Bay\Controller_Mounts Spider_bracket_set.stl コントローラーによる
[r2] Electronics_Bay\Other_PS_Mounts UHP_200_Mount_x2.stl 電源ユニットによる
[r2] Electronics_Bay\Other_PS_Mounts UHP_350_Mount_x2.stl 電源ユニットによる
[r2] Exhaust_Filter [a]_exhaust_fan_grill.stl  
[r2] Exhaust_Filter [a]_exhaust_filter_mount_x2.stl  
[r2] Exhaust_Filter [a]_filter_access_cover.stl  
[r2] Exhaust_Filter exhaust_filter_grill.stl  
[r2] Exhaust_Filter exhaust_filter_housing.stl  
[r2] Gantry [a]_z_belt_clip_lower_x4.stl  
[r2] Gantry [a]_z_belt_clip_upper_x4.stl  
[r2] Gantry z_chain_bottom_anchor.stl  
[r2] Gantry z_chain_guide.stl  
[r2] Gantry\AB_Drive_Units [a]_cable_cover.stl  
[r2] Gantry\AB_Drive_Units [a]_z_chain_retainer_bracket_x2.stl  
[r2] Gantry\AB_Drive_Units a_drive_frame_lower.stl  
[r2] Gantry\AB_Drive_Units a_drive_frame_upper.stl  
[r2] Gantry\AB_Drive_Units b_drive_frame_lower.stl  
[r2] Gantry\AB_Drive_Units b_drive_frame_upper.stl  
[r2] Gantry\Front_Idlers [a]_tensioner_left.stl  
[r2] Gantry\Front_Idlers [a]_tensioner_right.stl  
[r2] Gantry\Front_Idlers front_idler_left_lower.stl  
[r2] Gantry\Front_Idlers front_idler_left_upper.stl  
[r2] Gantry\Front_Idlers front_idler_right_lower.stl  
[r2] Gantry\Front_Idlers front_idler_right_upper.stl  
[r2] Gantry\X_Axis\XY_Joints [a]_endstop_pod_D2F_switch.stl  
[r2] Gantry\X_Axis\XY_Joints [a]_xy_joint_cable_bridge_3hole.stl  
[r2] Gantry\X_Axis\XY_Joints xy_joint_left_lower_MGN12.stl  
[r2] Gantry\X_Axis\XY_Joints xy_joint_left_upper_MGN12.stl  
[r2] Gantry\X_Axis\XY_Joints xy_joint_right_lower_MGN12.stl  
[r2] Gantry\X_Axis\XY_Joints xy_joint_right_upper_MGN12.stl  
[r2] Gantry\Z_Joints z_joint_lower_x4.stl  
[r2] Gantry\Z_Joints z_joint_upper_x4.stl  
[r2] Panel_Mounting bottom_panel_clip_x4.stl  
[r2] Panel_Mounting bottom_panel_hinge_x2.stl  
[r2] Panel_Mounting corner_panel_clip_4mm_x8.stl  
[r2] Panel_Mounting corner_panel_clip_6mm_x8.stl  
[r2] Panel_Mounting deck_support_3mm_x8.stl  
[r2] Panel_Mounting deck_support_4mm_x8.stl  
[r2] Panel_Mounting midspan_panel_clip_4mm_x7.stl  
[r2] Panel_Mounting midspan_panel_clip_6mm_x8.stl  
[r2] Panel_Mounting z_belt_cover_a_x2.stl  
[r2] Panel_Mounting z_belt_cover_b_x2.stl  
[r2] Panel_Mounting\Front_Doors door_hinge_x6.stl  
[r2] Panel_Mounting\Front_Doors handle_a_x2.stl  
[r2] Panel_Mounting\Front_Doors handle_b_x2.stl  
[r2] Panel_Mounting\Front_Doors latch_x2.stl  
[r2] Skirts [a]_belt_guard_a_x2.stl  
[r2] Skirts [a]_belt_guard_b_x2.stl  
[r2] Skirts [a]_btt_knob_light_shield.stl  
[r2] Skirts [a]_fan_grill_a_x2.stl  
[r2] Skirts [a]_fan_grill_b_x2.stl  
[r2] Skirts [a]_fan_grill_retainer_x2.stl  
[r2] Skirts [a]_keystone_blank_insert.stl  
[r2] Skirts [a]_mini12864_case_front_insert.stl  
[r2] Skirts [a]_mini12864_case_hinge.stl  
[r2] Skirts keystone_panel.stl  
[r2] Skirts mini12864_case_front.stl  
[r2] Skirts mini12864_case_rear.stl  
[r2] Skirts power_inlet_filtered.stl  
[r2] Skirts side_fan_support_x2.stl  
[r2] Skirts\300 front_skirt_a_300.stl 300x300の場合
[r2] Skirts\300 front_skirt_b_300.stl 300x300の場合
[r2] Skirts\300 rear_center_skirt_300.stl 300x300の場合
[r2] Skirts\300 side_skirt_a_300_x2.stl 300x300の場合
[r2] Skirts\300 side_skirt_b_300_x2.stl 300x300の場合
[r2] Spool_Management bowden_retainer.stl  
[r2] Spool_Management spool_holder.stl  
[r2] Tools bed_hole_marking_template_x1_Rev2.STL  
[r2] Tools bottom_panel_template.stl  
[r2] Tools MGN12_rail_guide_x2.stl  
[r2] Tools MGN9_rail_guide_x2.stl  
[r2] Tools pulley_jig.stl  
[r2] Z_Drive [a]_belt_tensioner_a_x2.stl  
[r2] Z_Drive [a]_belt_tensioner_b_x2.stl  
[r2] Z_Drive [a]_z_drive_baseplate_a_x2.stl  
[r2] Z_Drive [a]_z_drive_baseplate_b_x2.stl  
[r2] Z_Drive z_drive_main_a_x2.stl  
[r2] Z_Drive z_drive_main_b_x2.stl  
[r2] Z_Drive z_drive_retainer_a_x2.stl  
[r2] Z_Drive z_drive_retainer_b_x2.stl  
[r2] Z_Drive z_motor_mount_a_x2.stl  
[r2] Z_Drive z_motor_mount_b_x2.stl  
[r2] Z_Endstop nozzle_probe.stl  
[r2] Z_Idlers [a]_z_tensioner_x4_9mm.stl  
[r2] Z_Idlers z_tensioner_bracket_a_x2.stl  
[r2] Z_Idlers z_tensioner_bracket_b_x2.stl  
[sb] Clockwork2 [a]_guidler_a.stl  
[sb] Clockwork2 [a]_guidler_b.stl  
[sb] Clockwork2 [a]_latch.stl  
[sb] Clockwork2 [a]_latch_shuttle.stl  
[sb] Clockwork2 [a]_pcb_spacer.stl  
[sb] Clockwork2 cable_door.stl  
[sb] Clockwork2 chain_anchor_3hole.stl  
[sb] Clockwork2 main_body.stl  
[sb] Clockwork2 motor_plate.stl  
[sb] Stealthburner [a]_stealthburner_main_body.stl  
[sb] Stealthburner [c]_stealthburner_LED_diffuser.stl  
[sb] Stealthburner [o]_stealthburner_LED_carrier.stl  
[sb] Stealthburner [o]_stealthburner_LED_diffuser_mask.stl  
[sb] Stealthburner SB_5015_Cutting_Tool_A.stl  
[sb] Stealthburner SB_5015_Cutting_Tool_B.stl  
[sb] Stealthburner\Printheads\phaetus_bmo stealthburner_printhead_phaetus_bmo_front.stl ヘッドによる
[sb] Stealthburner\Printheads\phaetus_bmo stealthburner_printhead_phaetus_bmo_rear_cw2.stl ヘッドによる
[sb] Stealthburner\Printheads\phaetus_bms stealthburner_printhead_phaetus_bms6_front.stl ヘッドによる
[sb] Stealthburner\Printheads\phaetus_bms stealthburner_printhead_phaetus_bms6_rear_cw2.stl ヘッドによる
[sb] Stealthburner\Printheads\phaetus_bms stealthburner_printhead_phaetus_bms7_front.stl ヘッドによる
[sb] Stealthburner\Printheads\phaetus_bms stealthburner_printhead_phaetus_bms7_rear_cw2.stl ヘッドによる
[sb] Stealthburner\Printheads\phaetus_dragon stealthburner_printhead_dragon_front.stl ヘッドによる
[sb] Stealthburner\Printheads\phaetus_dragon stealthburner_printhead_dragon_rear_cw2.stl ヘッドによる
[sb] Stealthburner\Printheads\phaetus_rapido stealthburner_printhead_rapido_front.stl ヘッドによる
[sb] Stealthburner\Printheads\phaetus_rapido stealthburner_printhead_rapido_rear_cw2.stl ヘッドによる
[sb] Stealthburner\Printheads\revo_micro stealthburner_printhead_revo_micro_front.stl ヘッドによる
[sb] Stealthburner\Printheads\revo_micro stealthburner_printhead_revo_micro_rear_cw2.stl ヘッドによる
[sb] Stealthburner\Printheads\revo_six_and_v6 stealthburner_printhead_v6_r6_front.stl ヘッドによる
[sb] Stealthburner\Printheads\revo_six_and_v6 stealthburner_printhead_v6_r6_rear_cw2.stl ヘッドによる
[sb] Stealthburner\Printheads\revo_voron stealthburner_printhead_revo_voron_front.stl ヘッドによる
[sb] Stealthburner\Printheads\revo_voron stealthburner_printhead_revo_voron_rear_cw2.stl ヘッドによる
[sb] X_Carriage probe_bracket.stl  
[sb] X_Carriage x_frame_V2TR_MGN12_left.stl  
[sb] X_Carriage x_frame_V2TR_MGN12_right.stl  

※足りないものがあったら追加で印刷してください・・・

※不使用のパーツがあったらごめんなさい・・・

 

 

パーツの組合せを工夫し、印刷時間を管理しながら朝昼晩、印刷し続け、すべて印刷するのにかかった期間は約2週間。

歩留まりは感覚的に9割超えていたので Adventurer3 はえらい子だと思います。

 

次回はパーツ選定していこっと。

 

VORON準備編その4 ~ Raspberry PI設定 ~

プラパーツの印刷を進めながら今回はラズパイの設定を行う。

 

2023年3月時点では、ラズパイの供給が追い付いておらずどこも欠品。

在庫があっても通常価格から割高なため、あまり買いたくない。

電子部品のストック箱をあさっていたところ、なぜか Pi3 Model B が出現。

しかもSDカード付・・・。

こ、これは・・・ラッキー?

 

そもそも3は対応してるんだっけかなと公式を確認するも3に関する記載はない。

Googleで検索してみると海外勢で「3B+」で使用している人はそれなりにいることが分かった。ただ手持ちは「3B」。

ということで両者の差について確認した。

www.phileweb.com

 

結論からすると、CPUのクロックが少し上がったのと、ネットワーク系が強化されたくらいであることがわかった。

 

んー、多分問題なさそうなのでRaspberry PIの設定を進めていく。

ダメだったら買いますよ、Pi4・・・。

 

 

まず、公式のドキュメントから「ビルド>ソフトウェアのインストール」を参照する。

docs.vorondesign.com

 

これによると、ソフトウェアは「Mainsail」と「Fluidd」と「Octoprint」の3種類がサポートされているとのこと。

 

正直なところ、違いが良くわからないので今回はMainsailを選択する。

※ラズパイZeroを使用する場合はMainsailが使えないと記載があるので注意。

 

ラズパイのサイトから「pi-imager」をダウンロードする。

 

ダウンロードしたファイルを実行するとインストーラーが起動する。

特段、悩むところはなかったため省略。

 

続いてPI Imagerを起動する。

始めにOSを選ぶ。

 

ドキュメント通り、「Other specific-purpose OS」>「3D printing」>「Mainsail OS」を選択する。

 

 

 

特に指定はないが、64bitを選択した。

 

続いてインストール先のストレージを選択する。

 

Wi-Fiの設定を行いたい場合は書き込む前に歯車マークをクリック。

 

Wi-Fiを設定する」にチェックを入れ、「SSID」と「パスワード」を指定、「Wifiを使う国」には「JP」を指定して保存。

 

最後に「書き込む」をクリック。

 

警告画面が表示されるので、対象のmicroSDカードが選択されていることを確認し、「はい」をクリック。

 

書き込みが始まるので終わるまで待つ。

 

・・・おや?

「ストレージに書き込むのに失敗しました」とのエラー・・・。

 

何回やってもエラー・・・。

OSを32bitにしてもエラー・・・。

はてどうしたものか・・・。

 

検索しても類似のエラーが見つからないため、とりあえずカードリーダーのmicroSDカードスロットにさしていたものを、アダプターを使いSDカードスロットに差し替えてリトライ。

 

 

お・・・進んだ!

うーむ、カードリーダー側の問題なのか・・・。

原因が良くわからないが一旦良しとする。

インストールが終わると以下のような画面となるので画面を閉じて終了。

 

出来上がったmicroSDでラズパイを起動する。

IPアドレスを確認しようも無線LANがつながっていない。

あれ、pi-imagerで設定したけど反映してくれないのか・・・?

 

とりあえずGoogleを10周くらいして色々試行錯誤したが、結局のところ、raspi-config で必要な設定をすべて行えということらしい。

一通り行った設定をメモしておく。

 

まずは設定画面を起動。

pi@mainsailos:~ $ sudo raspi-config

 

1. System Options > S1 Wireless LAN

  SSIDとパスワードの設定(pi-imagerでも入れたが念のため)

3. Interface Options > I2 SSH

  リモートで設定を行うため有効化

5. Localization Options > L1 Locale

  jp_JP.UTF-8 UTF-8 を追加

5. Localization Options > L2 Timezone

  Asia > Tokyo に設定

5. Localization Options > L4 WLAN Country

  JP Japan に設定(pi-imagerでも入れたが念のため)

 

このあと問題なく無線LANによる接続ができた。

SSHでの接続も確認できたた。

 

続いてパッケージの最新化を行う。

pi@mainsailos:~ $ sudo apt update
pi@mainsailos:~ $ sudo apt full-upgrade

 

アップデートが終わったらWebブラウザでアクセスしてみる。

アドレスは以下のいずれかとのこと。自身の環境下に置き換えてアクセス。

こんな感じになった。

 

なんかエラーが出ているが公式アナウンスによるとエラーが出るが気にするなとの記載があるためそのままスルー。

 

続いて手順通り「Machine」から「Update Manager」の「UPDATE ALL COMPONENTS」をクリック。

 

しばらく放置したのち戻ると以下のエラーが・・・。

 

とりあえず「TRY AGAIN」。

 

あっさり終わりました。

念のため再度アップデートのチェックを行い、何もなかったので終了。

 

この後はファームウェアのフラッシュとなっておりコントローラーが必要なのでラズパイの設定は一旦ここまで。

 

VORON準備編その3 ~ ABS攻略 ~

さて、前回は印刷部品についての情報収集を行った。
材料選定についての結論はABSとなった。
今回はABSとの仲直りについてチャレンジしていく。


ABSの反りについては熱収縮によるものであるというのは周知の事実。

以下のサイトがわかりやすい。

nature3d.net

 

反りの対策として多く上げられるのがヒートベッドと庫内加温である。

ヒートベッドは最近ではほとんどのモデルに搭載されているので問題ないと思うが、庫内加温は産業用モデルでなければほぼ搭載されていないと思われる。

庫内温度はガラス転移温度から20~30℃程度低いところまで加温が理想との情報も見かけた。

voltechno.com

 

ABSのガラス転移温度が約80~110℃とすると、庫内温度は約50~80℃ということになる。80℃となるとかなりハードルは上がるが、50℃であればなんとか狙えるレベルではなかろうか。

 

我らがAdventurer3は低価格帯でありながら箱型であり、ある程度庫内温度を維持できるようになっている。

flashforge.jp

とはいえ、冬場はどうしても室温も低いせいか夏場にくらべ庫内温度が下がる。

夏場のデータがすぐ出てこないが、冬場は平均して30℃台後半、少し理想に届かないレベル。これについて対策を行っていく。

 

一般的な対策としては、

の2つが思い浮かぶ。

 

室温については冬であるため暖房をかけているものの、あまり上げすぎるとサウナになってしまうので、必然的にエンクロージャーによる対策一本になる。

先に結論から申し上げると有りモノでさくっと考えたのがこちら。

 

原始的ではあるが、ある程度の断熱性がありそうなプチプチによる簡易エンクロージャーである。

加えて、Adventurer3お持ちの方はお分かりいただけると思うが、パネルの接合部にそれなりの隙間がある箇所があるため、これをマスキングテープで塞ぐことも行った。

 

結果、庫内温度は室温23.5℃で約48℃まで上昇、うん悪くない。

室温が23℃ということもあるが冬場でここまで上げられれば夏場はなんとかなりそうである。

ここでひとつ注意点として、実は冷却ファンがONのときとOFFの時では庫内温度に差があり、OFF時は30℃台後半に落ちた。

これは冷却ファンにより、高温となったビルドプレート付近の空気を庫内全体に循環させる効果があるものと思われる。ABS印刷時は基本的に冷却ファンはONなので問題はないが、OFFにするケースでは別途ビルドプレート付近に送風ファンのようなものを設置するなどの対応が必要かもしれない。

 

そんなこんなで久しぶりにABSを印刷。

 

そして特に問題なく印刷ができた。

 

うーん、ABSってこんなに簡単に印刷できたっけかな・・・。

あ、そういえば以前ABSに苦戦していたときはビルドプレートが標準の軟性プラットフォームだった。

軟性プラットフォームは印刷後にモデルを剝がす際、曲げることで簡単に剝がすことができるというメリットを謳っているが、正直剥がれにくいものは剥がれないし下手をするとビルドシートごと剥がれてしまうことも稀にある。

また、ABSやPCなどプラットフォームが高温で長時間の印刷を数回繰り返すと、ビルドシートの表面がデコボコし始め劣化する。感覚では10回持つかどうか・・・。

そんなこともあり、軟性プラットフォームはメリットよりもデメリットのほうが大きく、私のAdventurer3はガラスプラットフォームに交換をしている。

軟性プラットフォームと違い、剥がす際にはスクレーパーなどが必要な場合もあるが、総じて安定性と品質は上がっている。

 

もし交換されたい方は、現在日本ではAmazonで販売しているが値段が高いため、急ぎでない場合はAliexpressがお勧め。

 

さて、ABSがそれなりに印刷できそうなのでコツコツパーツの印刷を進めていきたい。

 

VORON準備編その2

前回、必要資材のダウンロードが完了したので、パーツの印刷を進めていきたい。

印刷にあたって以下について調べていく。

 

  1. 選択する材料
  2. 印刷設定

 

まず初めに、材料について。

FDM方式で一般的な材料というと以下が思いつく。

  • PLA
  • ABS
  • PETG
  • PC

この中で印刷の難易度を考慮すると圧倒的にPLAが優位なのだが、今回は3Dプリンターのパーツということで様々な要素を考慮する必要がありそう。

VORONは密閉式チャンバーを採用している。Adventurer3も印刷時のチャンバー内温度は冬場でも40℃、夏場は50℃を優に超える。PLAでは軟化温度に達してしまうことが想定されるためNG。

続いてABS。PLAと比べると印刷難易度は高いが軟化温度は約100℃と高い。機械的性質もバランスが良いが、フィラメントという視点では熱収縮による反りという課題がある。逆にこれさえ克服できれば使い勝手はかなり良い。

PETGは個人的にPLAの次に使いやすい材料。軟化温度もABSよりは低いが約80℃付近、印刷難易度も癖さえ覚えてしまえばコントロール可能である。ただし糸引きが多く仕上がりに影響することが多く、精度が求められる部品には使いたくない。

最後にPC。あまりたくさん使ったことはないが、PLAとABSとPETGの良いところと悪いところを混ぜた印象。うん、硬くて反りやすいこと以外はまぁ正直良くわかっていない。

 

と、ほぼ感想文になってしまっており数値的な比較ができていないのだが、悩んでいたところ公式のドキュメントに材料についての記載があった。

 

docs.vorondesign.com

 

フレーム周りや駆動系にはABS推奨とのこと。

それ以外のパネル系やスカートなどの部品にはPLAやPETGも使っていいよということらしい。

ちょっと意外だったのは、PCやナイロン系が全面推奨になっていないこと。材料選定においては熱耐性だけではなく、引張強度や圧縮強度など総合的に判断しないとならないということが勉強になった。

確かに、精度が求められる3Dプリンターで誤差の出る要素として、真っ先にステッピングモータやベルトなど駆動系部品が思いつく。だが、止めたい場所でヘッドを止めることが出来なければその分誤差として表れてしまう。ヘッドの運動エネルギーをしっかり受け止められる機械的性質を持ったパーツを選定することも重要なファクターということだ。

 

ちなみにパーツの印刷に利用するフィラメントの量についてはFAQページに記載がある。

V2の場合はベースカラーが1.6kg、アクセントカラーが0.3kgとなっている。おそらくラフトは考慮されていないと思われる。

一般的な1kgパッケージの場合、黒2本、アクセントカラー1本が必要。

ブランドにもよるが平均3,000円/kgとした場合、フィラメント代は9,000円程度ということになりそう。

 

長くなったが主要パーツはABS一択ということで進めたい。

Adventurer3でABSはしばらく印刷していないうえ、あまり良い思い出が無い。最初はABSとの仲直りから調整を始めることにしよう・・・。

 

 

続いて印刷設定。

 

印刷設定については以下のページに記載がある。

docs.vorondesign.com

 

 

こちらについて特記すべき点はなさそうだが、押し出し幅については0.4mm幅が指定されているので注意したい。FAQのページにも0.6mmノズルの使用可否についての記載があり、「可能だが推奨しない」という表記になっている。

サポートがないのは素直に嬉しい。

 

ということで次はABSの印刷調整について進めていきたい。

 

VORON準備編その3 ~ ABS対策 ~